365日
やっとの階段を登りきって、
担任にプリントを手渡すと、
「ほらよ。お疲れさん。」
という心の込もってない言葉
とポカリが返ってきた。
喉がカラカラだった俺にとっ
て、これほどありがたい物は
なかった。
まぁ、「半額」のシールが貼
られていた事は、除くけど。
半額ポカリを半分ほど飲み干
し、教室にカバンを取りに行
こうとしたその時、携帯が鳴った。
送信者は…俺のグループの1人
尚哉【なおや】からだった。
受信メール:
今、皆でカラオケ中~(^O^)
お前好みの女もおるよ!!!
来るなら30分で来い(>_<)
end
添付されてた写メには、確かに
俺好みの女が写っていた。
慣れた手つきで即返信する。
送信メール:
今からダッシュする。
そいつ帰らすんじゃねーぞ!!
end
久しぶりの彼女ゲットのチャ
ンスだから胸が躍る。
携帯をポケットにしまうと、
俺は猛ダッシュした。