狂愛
障子を開くと、そこには
とても綺麗な顔をした女の子が眠っていた。
とても色が白く、布団から出ている手は触ったら折れてしまうんではないか?と思うほど細かった。
俺と奏があまりの綺麗さに息を呑むほどだった。
俺達が呆然と立っているなか、父さんは部屋にはいっていきその女の子が眠っている横に静かに腰を下ろした。
そして、手を左手でしっかりと握り
右手は顔に寄せられた。
その時の父さんの顔はいままで見たことのないほど、優しい顔をしていた。