声が出せたなら…

2階の廊下から玄関を見下ろしてみた。



やっぱりあいつ…


小谷田大海。




「ほら、早く用意しなさいよ。」


ママはそう言うと1階まで下りてしまった。



あたし学校行くつもりじゃなかったのに〜!

なんて、言いたいけど言えないから不便だ。

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