声が出せたなら…

「うおっ?
あつみ、こんなところで何やってんだよ?」


職員室からでてきた大海が話しかけてきた。



あたしは大海を睨みつけ、歩きだす。


きっとあたしは今泣きそうな顔してる。




「ちょ…待てよあつみ。
なんかあった?」


大海に腕を掴まれる。

ついにあたしは泣きだしてしまった。



「あつみ…?」


あたしは大海の腕をはらいのけ、走って家まで帰った。


あたしはその夜、手紙を書いた。

< 21 / 33 >

この作品をシェア

pagetop