声が出せたなら…

「あつみ!!」

手紙を渡して、家に帰ろうとしていたあたしを大海が呼び止めた。



「あつみ、ちょっと来い!」


あたしの手を引っ張って、大海は走り出す。




どこ行くの…?


バスに乗り込むあたしたち。

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