声が出せたなら…

着いたのは…あの海。



大海は黙って水際まで行き、座る。


あたしもその隣に座る。




大海が砂をいじりながら喋りだした。


「俺の名前って、"大きい海のように広い心を持て"って意味で親につけられたんだ。」



大海の名前の由来なんて初めて聞いた。

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