戦場派遣
「今回の依頼主は国です。最近は自衛隊の入隊希望者が激減してるみたいなんですよ。」

田代は続けた。

「そこで国は派遣会社に目をつけた。派遣会社には若くて健康な男が山ほどいますからね。」

「そんな話、聞いたことないぞ。」

「そりゃそうですよ。国家機密ですもん。うちとしては、あなたが死ぬまで派遣料を請求できるんですよ。だからがんばって生きてもらわないと…。」


「バカか!ふざけんのもいい加減しろ!」

杉山は一方的に携帯の電源を切った。

それを横で見ていた男が話しかけてきた。

「どうするんだ?ここにいても時期、敵がせめてくる。残りたければ残れ。生きたいなら付いてこい。」

男は小屋の入り口のドアを開け、外へと出ていった。

「こんなとこで死ぬわけにはいかないからな。」

杉山は荷物を抱え、男についていった
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