戦場派遣
「いいですよ。やります。」

田代の顔が見たことのないくらいの笑顔になった。

「いや〜、さすが杉山さん!やってくれると思ってましたよ!」

「…別に断る理由ないですし。」

「そしたらですね、急なんですが明日からお願いしてもいいですか?」

さすがにこれには杉山も驚いた。

「あ、明日からですか?」

田代は頷いた。

「明日からです。」


言うまでもないが、杉山には断る理由はなかった。

「…いいっすよ。」

「さすが杉山さん!明日の朝8時に支店の前にきてください。私も朝はおりますから。」

「わかりました。8時ですね。」

田代は事務所の奥に戻り、受付の女性に声をかけた。

「話しは終わったから、給料を払ってあげて。」

指示を受けて受付の女性はパソコンをいじりだした。そして、

「杉山さ〜ん。これ、今日のお給料です。明日からがんばってくださいね!」

杉山は差し出されたお金を財布の中にしまった。

「じゃあ、また明日8時にきますね。」


そう言って杉山は支店を後にした。
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