吸血男子
 海斗君…どこで寝てるかな。




 寝室だよね…?




 こんなおんぶされてるとこ見られるわけにいかない!!





 玄関まで送ってもらったら帰ってもらわないと。





「でっけぇマンションだな」

「普通だよ」

「最上階って…おまえんちのかよって感じなんだけど」

「家のだよ」

「…は?」




 スル―して家のロックを開けた。




「もうここでいいから!!」


「はいはい。家から出てきたらマジで殺す」

「陸君になんか殺されないもん」



 玄関先でも少しケンカをする。




「美梨亜ー?」

「あ…」

「え…」



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