吸血男子
「じゃあ…スカルゴーストも光が弱点なの?」

「一般の闇が弱点なだけであんな凶暴化したモンスターはそんな弱点克服してるだろ」

「そう?」

「たぶんな」




 私が座ってるソファの横にすとんと座った海斗君。






「ま、俺は弱点かも。克服とかしてねぇし…」

「じゃあ合わないのかな?」

「そんなことはないと思うけど」




 ハハッと笑うと私の頭をくしゃくしゃと撫でた。




「じゃあさ、光の弱点は?」

「しらねーよ(笑) 何が嫌いなわけ?」

「………雷?」

「雷の属性が嫌いなのか。じゃあ、霧ダメじゃん」




 霧っていうのは、今西 霧君(18)のこと。




 海斗君の仲のいい友達なんだ。





 人間じゃないんだけどね(笑)





 えーーと…オオカミ男みたいな…。魔法使いみたいな。






 オオカミ男のパパさんと魔女のママさんの…いわゆるハーフ。




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