吸血男子
「なんで俺らみたいなモンスター集団が生徒会なんて…理事長ウゼっ」

「霧!!」

「あ?」




 海斗君は真剣な顔で言った。



「あの人…今までのモンスターと何か違う…オーラっつーか…たぶん魔界で偉い人…」

「あいつがぁ!?」




 霧君は苦虫を噛んだみたいな顔をする。




「ヘタに逆らわない方がいい…」





 海斗君は真剣に言うけど陸君にはさっぱりみたい。




「魔界って…どんなとこだ?」

「僕も行ったことないんだ…」



 陸くんと時哉君は魔界に一度も訪れたことがない。




「今度行ってみる?」



 雪乃が楽しそうに笑う。



「いや…遠慮する」

「なんでよ?」

「真っ暗で月とか赤くて…とかすげぇ嫌なイメージしかねぇよ」




 はぁ!?




 それはないない。



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