吸血男子
「吹き飛ばすぞ、海斗」

「噛み殺してほしいか?」




 …ちょっと……。





 周りから見たら冗談に見えるかもだけど…この2人になら可能なことであって…。





「吹き飛ばすのも噛み殺すのも、そんなにやりたいなら私にして? お互い傷つけ合うと後で辛いよ」




 2人の手を掴んで引き寄せあう。





「美梨亜は噛み殺さないし」

「噛み殺せないんだろ」

「てめぇも吹き飛ばせねぇだろ」




 いつまでたっても納まりそうのないケンカ。






「あんたたち、いい加減にしなさい!!」




 それを止めてくれたのは雪乃。




「私の親戚に閻魔大王いるけど、呼んでやろうか?」

「「…すいませんでした!!」」





 さすがです、雪乃師匠ッ!!!!



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