吸血男子
 寝不足の俺はそのまま寝てしまった。




「海斗!!…おい、海斗!!」

「……あ?」




 誰かに体を揺らされて起きた。




 結構寝たな…。




「次、体育だぜ? お前単位やべぇんじゃねぇの?」

「あ、そうだったなー…今行く」



 ゆっくりと立ちあがる。




「お前顔色悪いぞ…」

「そうか? あー…血不足かも」

「俺の吸う?」

「……ちょっと頂戴」




 本当たまに…緊急とかの時に霧から血はもらってた。




 トントンと自分の首筋を人差し指で押えてる霧。





 俺は遠慮なく、噛みついた。





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