吸血男子
 優しくなさそうですいませんね。



 俺だってがんばってるし。





「んじゃ先行くぜ」



 俺はスピードを上げてトップを行く。






 背中がいたくなきゃもっと突っ走れるのに。





 ほら、陸なんか余裕そうに俺の後ろをついてきやがる。





 ついでに霧も。




「なんで2人ばっかモテんだよ…俺だってなあ!!!」

「「なんだよ」」

「先にゴールさせてくださいッ!!!」





 普通に息を切らさず、会話できるのは俺らがモンスターだからかもな。




 実際、時哉も平気そうだし。




「なんか霧に譲るのはヤダ」

「同感」




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