吸血男子
「海斗君、ごめんね」


 俺が生徒会室に来てすぐに時哉も来た。




 噂の彼女を連れて。




「初めまして!上川由愛です」

「どーも。黒川海斗です」




 ひとまず挨拶を終えて、時哉に話す。



「とりあえず、魔界に連れてけばすぐわかるけど、時哉はいいわけ?」




 どんなモンスターになるのかもわからない。




 すべてのモンスターがいい奴ってわけでもない。





 ましてや、自分がモンスターと言うことを自覚してない奴なら尚更だ。





 それを察したのか時哉は笑顔で言った。




「どんな由愛でも僕は好きだよ」

「……あっつ」



 なんだよ、この熱々カップルは……。





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