吸血男子
「まさか海斗に生えるなんてな」

「え?」

「これはヴァンパイアの頂点に立てる権利をもつ者にしか生えない翼だ。俺にも生えてないんだぞ」



 実際ヴァンパイアの頂点に立ってる親父も持っていない…?





 そんなものを俺が…?





「1000万年1人と言われているんだ」

「マジで…?」

「お前は初代ヴァンパイアの血を多く受け継いでいるんだ」




 初代…ヴァンパイア……。





「そ、それって…その血は次の子孫にちゃんと繋げて行かなきゃならないんじゃ…?」




 俺の隣で話しを聞いていた美梨亜が親父に尋ねた。



「そうだよ」

「…私なんかと結婚して……魔女の血が入っちゃいけないですよ…」

「それはそうだけど…」




 
< 237 / 378 >

この作品をシェア

pagetop