吸血男子
 *海斗side*


「ふぇッ!!??////」

 

 一気に顔を赤面させた美梨亜。





「/////なんてこと言わせんの…これもう一生いわねぇから」

「え゛ッ!! 1回だけ…?」

「1回言っただけでも有難いと思えよ?」

「そうだね♪ 私も海斗君いないと生きていけないよー」





 なんでこいつはこんなサラッと恥ずかしいセリフを…。





 言うのは平気なのに言われるのはダメってか。





 美梨亜らしいな……。






 思わず髪の毛をくしゃくしゃっと撫でた。






 あの時親父はこう言ったんだ。



『そうだけど…海斗は美梨亜ちゃんがいなきゃ何もできないし、一生反抗期になりそうだし、むしろ自殺しそう。俺が誰かと無理に結婚させてもきっと相手殺しちゃう』


 って。




 美梨亜がいなきゃ、生きてけないのは本当かもしれないけど…そこまで酷くねぇよ。




 まぁ、一生味わない経験だろうけど。





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