吸血男子
 クリスマスは夜みんなで集合する。



 それまではみんな自由に彼女と遊ぶことにした。





「んじゃなー」

「おー」



 みんなで別々の道に別れる。



 陸とは途中まで一緒だ。





「やっべ…お袋からだ」



 陸の母さんってどんな奴だよ…全く想像つかねぇ。




「あー…分かってるって。もうすぐ着くから。は? え、ちょ…マジやめて」




 何やら陸が焦ってる。





 向こうから切られたらしい電話。




「最悪…海斗…頼むから空から帰って?」

「え、なんで」

「お袋がすぐそこまで来てるから…絡まれるとマジで面倒だぞ?」




 陸が本当に嫌な汗を掻いている。





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