吸血男子
 海斗君は遠いし…。



 雪乃も遠い。




 窓側ということだけがラッキー。







 力使えばいいんだけど…不公平だしね♪




 だからって霧君の横にしなくてもいいじゃん!! 神様のバカ~。






「美梨亜、次あたんじゃね?」

「え、どして…?」

「勘」

「………そ」





 あまり好きじゃない科学の先生にはなぜか気に入られてしまっている。





 何かと呼び出されるし…しょっちゅうあてられるし。





「黒川、前に来てこの問題解いてくれ」




 海斗君は爆睡中。




 黒川は私と海斗君だけだし…私だよね?



「ほら、勘当たった♪」

「うっさい」

「あ? 何、3階から突き落とされてぇの?」

「…なんでもないです」




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