吸血男子
「どんな人?」

「お前の母さんのひでぇ奴で頭イッちゃってる」

「え゛…俺、帰「陸くぅーん」」

「うっわ」




 すっごい勢いよく走ってきた。





 うわ…。





 これはマジでヤバいと思う。




 陸に抱きついてきたのは、子持ちには見えない人。





 色素の薄い長い髪にぱっちりした目、小柄な身長、白い肌。




 何より服装が…。




 レースたっぷり花柄ワンピース。



「キャー、陸君のお友達?」

「はい…」

「陸君と仲良くしてくれてありがとうー♪」



 これ、マジで面倒なほうだ。




「か、海斗!! 早く帰れ!! 愛しい人待ってるだろッ!!」



 助け船をだしてくれた陸に感謝して急いで家に帰った。





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