吸血男子
 『クリスマス当日』



「海斗君!! ごめんッ!!」

「え…? 何が?」



 朝起きてすぐに謝られた俺。



 何だよ?




「今日…外せない用事が出来ちゃって…」

「はあ?」



 前からクリスマスは開けとけよって言っておいたのに…。




「用事って?」

「理由は私もわかんないんだけど…海斗君抜きで来いって言われちゃって…」

「…そか、それなら仕方ないな…20時にはみんなで集まるから帰ってこいよ?」

「わかった!!」




 そう言ってあわただしく出ていった美梨亜。





 どうすっかなぁ…俺。





 美梨亜がいない休みなんて結婚して初めてかもな…。





 俺は自分で朝食を作って食べてから霧の家に押しかけた。





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