吸血男子
「帰れ」

「ヤダ」

「いいとこだったのにぃ~…」



 奥からすっげぇ目つきで睨まれてる俺。




 氷咲はやっぱ怖ぇ…。



「霧、時間潰させて。頼むよ!!」

「美梨亜は?」

「用事だって…」

「へぇ。ご苦労さん」



 そう言ってバタンっとドアを閉められた。




 次は陸だ。




 って…家しらねぇ…。




 モンスターの勘ってやつで仲間の匂いとか探りながら歩くと、あの派手な陸の母さんが何やらもめている。


「めんどくさそう…」



 そう思って俺は少しずつばれないように離れようとした。





「あ!! 陸君のお友達さんッ!!」


 勢いよく走ってこられた。



< 252 / 378 >

この作品をシェア

pagetop