吸血男子
「ど、どうも……」

「ほら、これが陸君のお友達よッ!!」



 もめていた相手に紹介された。





 陸のダンディーバージョンだ。





 親父さんか…?




「へぇ…まともそうじゃないか。陸にしては珍しい…虹野高校に転入させて良かったのかもな」



 俺のことを舐めまわすように見てくる陸の親父さんらしき人。






「あの、陸は?」

「彼女さんと公園で待ち合わせしてるみたいでさっき出ていったわ。こっちに来てくれるとかで…どこに住んでるのかしらねぇ…」






 魔界ッスね。




 公園ってこのあたりだとあそこしかない。




 美梨亜妹にもあってみたいし行ってみるか。



「ありがとうございます」

「気をつけてね~」


< 253 / 378 >

この作品をシェア

pagetop