吸血男子
「いっ、行こッ」

「あ…あぁ」



 これ、恥ずかしいな。




 俺はドアを開けて美梨亜を通し、財布とケータイを持って俺も部屋を出た。






「鍵かけた?」

「おー」

「どこで集まるの?」

「魔界の宴会場だったと思う」




 美梨亜の横を歩き、学校に向かった。




「あ、雪乃!」


 前を歩いていた霧と氷咲。




 二人は手をつないでいた。




「美梨亜じゃない。2人も学校に?」

「あぁ」




 美梨亜はじっと2人の繋がっている手を見ている。




 手、繋ぎたいのか…?





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