吸血男子
 休み時間、海斗君の傍を雪乃と通った。




 まだ机に突っ伏して寝てる海斗君。








 海斗君のファンさんたちがめっちゃガン見してる。







 ―――――――ガシッ






 横を通った瞬間腕を掴まれた、海斗君に。





「うわッ!! びっくりした…」

「眠……さっき石田に何か言われてなかった?」




 ムクッと顔だけあげた海斗君はそう言ってニヤッと笑った。






 石田っていうのはあの科学の先生。





「…あー…ちょっとね?」

「…俺、耳いいの知ってるよな?」

「はい…」

「聞こえてたんだけど。浮気?」




 浮気!?



 
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