吸血男子
 急いで家から出て、コンビニでおにぎりを買って食べながら走った。



「あと5分で始まるぞ」

「うん!!」


 この時間は人が多いから空も飛べない。




 こんな日に限って嫌がらせの手紙が多い。





 海斗君から隠すのに必死。




 しかも上履きが泥だらけじゃないですか!!



 魔法を使ってる時間なんかないからそのまま履く。





 走りながら呪文を唱えて綺麗にした。





 ベルと同時に教室に入った。



「海斗セーフだな」



 ケラケラと笑ってる霧君の隣に座った。



「美梨亜、珍しいな~遅刻なんて」


 後ろから陸君の声がした。


「うん。ちょっと寝坊しちゃって…」

「そか」




 
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