吸血男子
 そう、まぁ…いわゆるマジック的なものが使える。




「よしッ!! 完璧」




 キッチンに戻って椅子に座った。




「なぁ…これってさハンバーグだよな?」



 ラフな格好に着替えて椅子に再び座って、食べかけのハンバーグを見る。




「うん。他に何に見えんの?」

「…いや……なんつーか…いつ見ても料理下手だよな」

「なんか文句あんなら自分で作ってよ」

「…ないっす」





 私から見てもハンバーグには見えないんだよね~…。





 頑張って練習はしてるんだけど。





「使えば? 力…」

「えー…力使っても愛情はないじゃん」

「そうか?」



 海斗君は私が魔法を使えることを知ってる。





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