吸血男子
「私が海斗君の体調悪いのに気付かないわけないでしょ? ホントはさ全部知ってた」

「え」

「『禁』を使ってるとは思わなかったけど…何か私のために頑張ってくれてるんだって思ったらとめれなかった」



 美梨亜めっちゃ可愛い。



 ぎゅうっと美梨亜の頭を胸に押しつけて抱きしめた。




 俺の奥さんは最高だ。






 どこの誰にも負けない最強の奥さん。





「大好きだー!!」

「…珍しいね…海斗君から告白なんて///」




 照れた顔で俺を見上げる美梨亜。




「美梨亜は?」

「大好きだよッ」



 ちょっと違う方向を見ながら言った美梨亜は照れているのを隠すようにもう一度俺の胸に顔を埋めた。



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