吸血男子
「ばらまかれたくないよね?」

「…はい」





 本当ならここで今すぐ火にかざしてやりたい。






 でも先生は人間だし…そんなことできない。







 私って無力なんだ。







「へへッ…じゃあねぇ…メアド交換しようか」

「先生なら私のメアド調べれるんじゃないですか…?」

「直接聞くのがいいんだよぉ」






 …ッ……気持ち悪い…






「じゃあ赤外線だねぇ」




 ケータイをだして先生のケータイとくっつけた。






 手が震えてる……。





「よーし、いいよぉ」

「…はぁ」

「じゃあ僕がメールしたらちゃんと返信してねぇ」

「…」





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