吸血男子
「美梨亜とは同じ大学だし、心残りはねぇよな」

「そーだね」



 ベンチに座って二人で話していると海斗君が走ってきた。




「早く帰ろうぜ…キリがない」

「はいはい」



 鞄を持ってきてくれた海斗君の反対側の手をつないで家に帰った。





「疲れたー…」

「ゆっくり休んでろ」

「うん」



 ベッドで横になっていると海斗君が隣に座った。





「明日空けとけ」

「いつでもヒマだよ~。なんで?」

「いいから」



 そう言って笑った海斗君。



 なんだか楽しそうな顔してる。



 なんだろう…?




 私は少しワクワクしながら早めに寝た。




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