吸血男子
「誰の?」

「美梨亜の」


 パパがニコニコ笑いながら答えてくれた。



「行くよ」


 …なぜか、バージンロード歩いちゃってます。





 私の結婚式って何!?



 向こうで海斗君が待ってるんだけど!?





 バカな私に理解しろとは不可能な出来事で頭がついて行かない。





「お義父さん、ありがとうございます…」


 腕が海斗君に変わった。





 これ…私と海斗君の結婚式なんだ…?




 今、やっとそこを理解した。




「美梨亜…めっちゃ綺麗」


 耳元でささやかれた声。




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