吸血男子

 陸君とはちょっと違うタイプだよ……。




 騒がしいって言うか…とにかく声が大きい!!




 存在感があるのは変わらないんだけど。




「一緒に暮らしてんの?」



 私に向かって言った。



「はい…そうですけど?」

「同居? いや…同棲?」

「えーっと」



 どっちでもないよね?



 私は海斗君を見た。




「夫婦」

「へぇ……え…?」



 海斗君が私の代わりに言った。




「お前…日本語通じてんの?」


 こめかみをぴくぴくとさせてる海斗君。




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