吸血男子
 通じていないようで…宙に浮いたお弁当箱は道を進んでいく。




 私はそれを小走りで追いかけた。





「え!?」




 急に止まったお弁当箱。




 私のおでこに激突。




「痛いじゃない…」

「あばぁ~」


 私の手に戻ってきたお弁当。





「あれ…? ここ…」



 大学だ……。



 十夜とは来たことないのに十夜に案内されてしまった。




「さすが海斗君の息子だよ~…お手上げです」



 そういうとにこっと笑った十夜。




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