吸血男子
 警備員さんと仲のいい私はすぐに通してもらえた。



「あ、美梨亜ちゃんじゃないか~。海斗君かい?」

「はい!」

「かわいい子供連れてるね~。親戚?」

「私の子ですよ~(笑)」



 もうすぐ21歳になる私。





 私と海斗君が恋人だと思ってる警備員さん。





「あはは~。冗談が上手いね~」



 笑いながら門を開けてくれた。




「今日は迷わずに来れたかい?」

「この子が案内してくれました」

「天才だね~」




 警備員さんの横を通り過ぎて海斗君探しの旅に出た。



 いつも以上にじろじろ見られてる。




 相変わらず、にぎやかな大学。




 そう思うと少し大学をやめたのを惜しく思う。




< 368 / 378 >

この作品をシェア

pagetop