吸血男子
「あ、由愛ちゃん!!」

「へ? あー!! 美梨亜ちゃん」



 やけにテンションの高い由愛ちゃんにあった。




「こんにちは」

「こんにちは。この子が十夜君?」

「うん。海斗君知らない?」

「んー…たぶん今、講義中だよ」




 そう言われて時間をつぶす場所を考えた。




「私も今から講義なの。一緒にいたいけど、ごめんね?」

「気にしないで~」




 私は由愛ちゃんから離れて大学を歩きまわった。





 そこで楽しそうに話してた男の子たちに話しかけられた。




「子連れちゃん!!」

「はい?」


 3人。



「さっきからグルグルしてるけど…時間潰してるの?」

「はいー」

「一緒に喋ろ!」



 手を引っ張られてベンチに座った。




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