吸血男子
「俺も十夜も腹ペコです」


 おはよう、と言ってお腹を押さえた海斗君。




「晩御飯は!?」

「カップラーメン食った」

「嘘!! ごめん~…」

「疲れてたんだろ? 仕方ねぇよ。十夜は…俺がミルクとかやっといた」

「ありがと…」




 手の掛からない十夜。



 夜泣きなんてめったにしない。





 だから将来もボーっとしてるんだ。




 今もボーっとしてるんだろう。





「朝ご飯もカップラーメン…?」



 心配そうにシュンとする海斗君。



 私は急いで着替えて朝ご飯を作った。





 和食派の海斗君は「朝は米だ~」と言う。





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