吸血男子
 霧に説明すると30秒で飛んできた。




 ラフなスウェット。




「…なんで制服」

「あ? 着替え美梨亜が用意してくんないとねぇんだもん」

「子供か」





 辺りを空から見ても何も感じない…静かな夜だ。





「…俺助っ人呼んだげる―」




 そう言って霧はケータイをだした。





「もっしー?」

『何時だと思ってんの!! 私の眠りを妨げんな!!』




 でっけぇ声……。



「雪ちゃんの愛しの愛しの美梨亜が連れ去られたって~」

『はぁ!? 今どこ!?』

「…空?」

『ん、わかった』




 雪ちゃんって誰だよ……。





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