吸血男子
 先生が出ていった瞬間、一気に私の周りに集まったみんな。




「よろしくな♪」

「どこに住んでんの?」

「男ばっかりだから不便かもだけどな」




 たくさん話しかけてくれた。




「あ…あの…時哉…君?ってどの子ですか?」

「ん? 時哉? 今日はまだ来てねぇけど? たぶん花の世話でもしてんじゃね?」



 赤茶の髪色の人が教えてくれた。




「あいつめっちゃいい奴だけど…図体デカイからケンカめっちゃ売られんの」

「へ、へぇ…」





 ワイワイしゃべってくれるみんなとは結構仲良くできそう。




「どこの高校から転入してきたの?」

「虹野高校…」

「えッ!? めちゃ賢いとこじゃん!! すっげぇ…「うっさい」」





 急にさっきまで聞こえてなかった声が聞こえた。




「え?」



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