吸血男子
この学校にきてびっくりしたのは、授業中普通に立ち歩いて、教室を出ていったり、入ってきて漫画を取ってまた出ていったり。
まともに授業を受けているのは数人だけ。
隣はずっと爆睡してる。
「遅れてすいません…」
3限目の途中に来た時哉君らしき人。
でッ、デカい……。
普通に200㎝はありそう。
想像してたのと違うや……。
細身でスラッとしててフランケンでは珍しいイケメン。
休み時間に時哉君の傍に行った。
「初めまして。黒川美梨亜です」
「君が…美梨亜ちゃんか。よろしくね」
「さっそくなんだけど…ちょっといい?」