空色クローバー
海は虐められていても、あたしのことを考えてくれていたんだ。

これを書いた、海を助けようとした人…文章を見たけど、優しい人だと思う。

「…いい人ですね、先輩の友達。」

「そうそう、
口は悪いけど、いいやつなんだ。」

陸先輩は嬉しそうに言った。

「先輩…その、彩香先輩から、あたしのこと、なんて聞きました?」

「あぁ…『あの子の親友を利用して陸様から離そうとしました。』ってさ。」

声真似が似てて、笑っちゃった。

「似てた?」

「はい。」

「やったモノマネ力あがった!」

先輩はガッツポーズしながら喜んでいた。

やっぱり、その先輩の笑顔があたしは好きだな。
< 129 / 237 >

この作品をシェア

pagetop