空色クローバー

嬉しくて、ほっとして、涙目になる。

「な、泣かないで、あたしも泣きたくなるじゃん〜。」

水月がオロオロしている。

「もう戻れないかと思った…。」

「あたしもあんなこと言っちゃったから、凄く怖かった…。」

お互い、同じことを考えていたんだ…。

「仲直り。」

「うん、ありがと、海。」

やっぱり、私達は親友だね。

少し経って気になった。

虐めのことも全部聞いたんだよね…。
水月はどう思ったんだろう。

「ねぇ、水月は私の…虐めの話も全部聞いたんだよね？」

「うん。」

「イジメのこと聞いて、陸先輩のこと…諦めてないよね？」

「…そ、そんなこと…！」

水月が固まる。