空色クローバー

[水月は…好きな人が自分を好きじゃないのに付き合ってもらえたら嬉しいの？]

それは発してから私の耳にも入り、その意味を理解した。

要するに、私は先輩のことを恋愛的に好きではないということだ。

「先輩のことは友達として、先輩として好きです。…頑張ってた水月には悪いけど…でも、そう思いました。」

そして、それはずっと変わらない。

「…本当、水月ちゃんと海ちゃんは仲良いね。水月ちゃんが言った通りになった。」

先輩はそう言って微笑んだ。

「やっぱり、好きなのは初恋の男の子？」

「はい。」

「そうだよね…
海ちゃんは一途だから。」

先輩の声を聞いてると、凄く申し訳なくなってくる。