空色クローバー
「笑ってるのはお前のせいだよ。」
「そうですね。」

「え?」

不思議そうな顔をして、
陸先輩は私と椿さんを交互に見る。

「だから陸は来るなって言ったんだ。
寒がりのくせに。」

「仲間はずれは嫌だ。」

「勝手に風邪でもひいてろ。」

「酷い!何でだ!」

「俺を笑わせたからだ。」

「うわ理不尽〜!」


苦手とか、酷いことも言ってるけど、
椿さんは陸先輩を結構気に入ってると思う。

顔に出さないけど、特にからかうのを面白がってる…気がする。

温度差のあるやりとりを見て笑ってから、キーホルダーを取り出す。

クローバー型に空と海を半分ずつ切り取って、中を覗く。
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