君を愛する
始まり
「彩香。早く朝ごはん食べないと遅刻するわよー?」
「分かってるって! 入学早々寝坊するなんて」
私は、佐々木彩香。今年の春から高校生になって、今日が初登校日。でも、初日から寝坊。目覚まし時計壊れているとか本当に有り得ない。急いで身支度をして、居間へ向かった。
「彩香、初日から寝坊? だらしないわね。朝ごはん食べていくでしょ?」
「仕方ないじゃん。目覚まし時計が壊れていたんだから。もう時間無いから朝ごはんはいらない。じゃあ、行ってきます」
「目覚まし時計のせいにするんじゃないの。規則正しい生活を送らないから……」
「はいはい、分かってますって」
早く家を出ないと学校に遅刻しそうだったため、母親の話を軽く流しながら家を出ようとすると、後ろから母親の声が聞こえた。
「彩香、お弁当忘れているわよ。お弁当くらいちゃんと持っていきなさい。まだ若いんだから、たくさん食べて体力つけなきゃ」
「忘れていた。お母さん、ありがと。じゃあ、行ってきます」
早く学校に行かなきゃ。初日から遅刻とかすごいイメージ悪いじゃん。初日だから早めに学校に行って、クラスの雰囲気に少しでも慣れようと思ったのに。多分他の人も早く来ているんだろうな。そんなことを考えながら全力疾走していた。
ようやく学校に着き腕時計を確認すると、HRが始まるまであと三分。なんとか間に合って胸を撫で下ろした。玄関前に張り出されているクラスの紙を見て自分の名前を確認した。私の高校は、ついこの前卒業した中学校からも近いせいか友達が多くいる。私のクラスに友達がいるかどうか確認しようとしたが、HRまで時間が無い事を思い出した。
「やば、こんな確認している悠長な時間なんて無いんだった。早くクラスに行かなきゃ」
小さな声でそう言った私は、自分のクラスに誰かいるのか確認せずに急いで教室に向かった。
教室に入ったと同時にチャイムが鳴り響いた。初日というせいもあってか、席はあらかじめ決められていた。自分の席に座りふと隣を見てみると、小学校からの親友の美咲だった。美咲と一緒の高校なのは知っていたが、まさか同じクラスになるなんて思ってもいなかった。
「分かってるって! 入学早々寝坊するなんて」
私は、佐々木彩香。今年の春から高校生になって、今日が初登校日。でも、初日から寝坊。目覚まし時計壊れているとか本当に有り得ない。急いで身支度をして、居間へ向かった。
「彩香、初日から寝坊? だらしないわね。朝ごはん食べていくでしょ?」
「仕方ないじゃん。目覚まし時計が壊れていたんだから。もう時間無いから朝ごはんはいらない。じゃあ、行ってきます」
「目覚まし時計のせいにするんじゃないの。規則正しい生活を送らないから……」
「はいはい、分かってますって」
早く家を出ないと学校に遅刻しそうだったため、母親の話を軽く流しながら家を出ようとすると、後ろから母親の声が聞こえた。
「彩香、お弁当忘れているわよ。お弁当くらいちゃんと持っていきなさい。まだ若いんだから、たくさん食べて体力つけなきゃ」
「忘れていた。お母さん、ありがと。じゃあ、行ってきます」
早く学校に行かなきゃ。初日から遅刻とかすごいイメージ悪いじゃん。初日だから早めに学校に行って、クラスの雰囲気に少しでも慣れようと思ったのに。多分他の人も早く来ているんだろうな。そんなことを考えながら全力疾走していた。
ようやく学校に着き腕時計を確認すると、HRが始まるまであと三分。なんとか間に合って胸を撫で下ろした。玄関前に張り出されているクラスの紙を見て自分の名前を確認した。私の高校は、ついこの前卒業した中学校からも近いせいか友達が多くいる。私のクラスに友達がいるかどうか確認しようとしたが、HRまで時間が無い事を思い出した。
「やば、こんな確認している悠長な時間なんて無いんだった。早くクラスに行かなきゃ」
小さな声でそう言った私は、自分のクラスに誰かいるのか確認せずに急いで教室に向かった。
教室に入ったと同時にチャイムが鳴り響いた。初日というせいもあってか、席はあらかじめ決められていた。自分の席に座りふと隣を見てみると、小学校からの親友の美咲だった。美咲と一緒の高校なのは知っていたが、まさか同じクラスになるなんて思ってもいなかった。