君を愛する
テレビに映った修二がそう言い終わると、ビデオは切れてしまった。修二に絶対見るなよと釘を打たれていたので、私自身もこのビデオレターを見るのは初めてだ。
修二からのビデオレターを見た優人は、俯き加減でずっと黙り込んでいた。
「優人。今写っていた人がパパだよ。優人がまだ小さい時に死んでしまったから覚えていないかもしれないけど、パパも優人のことを可愛がっていたんだよ。それに、優人がママのお腹の中にいるって分かった時、パパが一番喜んでた」
「今の人が僕のパパか。初めて見たけど、優しそうなパパだね。一度はパパと一緒に遊びたかったな」
「パパは死ぬ間際まで優人のことを考えていたんだよ。だから、修二の分まで生きていこうね」
「分かった」
優人は満面の笑顔で答えた。やっぱりこの時期に見せて良かった、と私は改めて思った。この時期に見せていなかったら、もしかしたら違う反応だったかもしれない。
「優人。今日は天気も良いし、お弁当作ってあの河原に食べに行こうか」
「本当に? やったー」
優人は大喜びすると、私は早速キッチンへと向かい弁当を作り始めた。
急な弁当を作ることになったため、冷蔵庫であるもので簡単な弁当を手早く作った。
弁当を作り終えると、私は身支度を済ませ優人を連れて河原に向かった。
河原に着くと、修二とよく座った場所に座った。
「優人、今日も天気良いから気持ちが良いね」
「そうだね。早く弁当食べたい」
優人に早速弁当を促されると、鞄から弁当を取り出した。
「今日の弁当はあまり豪勢に出来なかったけど、許してね」
「ママの弁当はいつでも美味しいから許せる」
優人は微笑みながら言うと、早速弁当を食べ始めた。
「やっぱりママの弁当は美味しいよ」
「それなら良かった」
改めて優人にそう言われると、私は照れてしまう。
私は空を見ながら、心の中で修二に言った。
修二、私と優人は修二の分まで頑張ってるよ。最初はとても苦しかったけど、今は前を向いて生きているから安心して。修二もちゃんと見守っていてね。いつかはそっちの世界で修二と暮らせると良いね。私たちは十分に幸せだから、修二もそっちで幸せになってよ。本当に、修二ありがとう……。こんなに私たちを幸せにしてくれて。私たちはこれからも頑張るから、修二も頑張ってね。
修二からのビデオレターを見た優人は、俯き加減でずっと黙り込んでいた。
「優人。今写っていた人がパパだよ。優人がまだ小さい時に死んでしまったから覚えていないかもしれないけど、パパも優人のことを可愛がっていたんだよ。それに、優人がママのお腹の中にいるって分かった時、パパが一番喜んでた」
「今の人が僕のパパか。初めて見たけど、優しそうなパパだね。一度はパパと一緒に遊びたかったな」
「パパは死ぬ間際まで優人のことを考えていたんだよ。だから、修二の分まで生きていこうね」
「分かった」
優人は満面の笑顔で答えた。やっぱりこの時期に見せて良かった、と私は改めて思った。この時期に見せていなかったら、もしかしたら違う反応だったかもしれない。
「優人。今日は天気も良いし、お弁当作ってあの河原に食べに行こうか」
「本当に? やったー」
優人は大喜びすると、私は早速キッチンへと向かい弁当を作り始めた。
急な弁当を作ることになったため、冷蔵庫であるもので簡単な弁当を手早く作った。
弁当を作り終えると、私は身支度を済ませ優人を連れて河原に向かった。
河原に着くと、修二とよく座った場所に座った。
「優人、今日も天気良いから気持ちが良いね」
「そうだね。早く弁当食べたい」
優人に早速弁当を促されると、鞄から弁当を取り出した。
「今日の弁当はあまり豪勢に出来なかったけど、許してね」
「ママの弁当はいつでも美味しいから許せる」
優人は微笑みながら言うと、早速弁当を食べ始めた。
「やっぱりママの弁当は美味しいよ」
「それなら良かった」
改めて優人にそう言われると、私は照れてしまう。
私は空を見ながら、心の中で修二に言った。
修二、私と優人は修二の分まで頑張ってるよ。最初はとても苦しかったけど、今は前を向いて生きているから安心して。修二もちゃんと見守っていてね。いつかはそっちの世界で修二と暮らせると良いね。私たちは十分に幸せだから、修二もそっちで幸せになってよ。本当に、修二ありがとう……。こんなに私たちを幸せにしてくれて。私たちはこれからも頑張るから、修二も頑張ってね。