君を愛する
 高校に入学してから早々に修二と付き合い始めたこと、レイプされたこと、レイプされた時に修二はもちろん、秀や美咲たちがずっと私の傍にいてくれたこと、修二との間に子供が出来て、そして高校を卒業したら結婚を約束したこと、修二から急に別れ話をされて、それは自分が病気に罹って私に寂しい思いをさせたくないという優しい思いやりからしたこと、色々なことが起きて平凡な高校生活ではなかったけど、いつも私の周りには修二や秀、美咲たちがいつも私のことを助けてくれた。今振り返ると、色々あったけど高校三年間は早かったなと思う。
 高校三年間のことを思い耽ながら病院に着いた。修二の病室に入ると、修二はすでに高校の制服に着替えていた。
「修二、高校の制服着るのは久しぶりだね。久しぶりに修二の制服姿を見たから、なんか逆に初々しい気がする」
 私は微笑みながら病室に入りながら話しかけると、修二は私の方に振り向いた。
「ああ、秋頃からずっと学校には行ってなかったからな。久しぶりの制服だから、なんか落ち着かないな」
「修二は半年近く制服を着ていなかったからね。修二の制服姿っていつ見てもかっこいいね」
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