君を愛する
「そうなの? 優人、ゴメンね。これからはずっと優人と遊んでいられるんだよ」
就職先が決まった私は、もう大学に行く予定も無かったので優人の傍にいてあげられることが出来た。
「ママ、本当? でも、僕はもう学校始まってるよ」
「あー、そうだった。優人は学校始まっているのか、ママ忘れていたよ。でも、一年生って午前中だけだよね?」
優人に申し訳なさそうに言うと、お母さんの方に目をやった。
「そうよ、優人は午前中だけで学校終わるわよ」
それを聞いた私は、再び優人の方に目線を戻した。
「優人。学校は午前中だけだから、午後からはいっぱいママと遊べるよ。何だったら、学校の友達も一緒に連れてきても良いよ」
「本当? やったー、ママ大好き」
優人は満面の笑みを浮かべながら飛び跳ねた。
それから大学の卒業式まで毎日、優人の世話をした。でも、やはり前まで程の大変さは無く、大半は優人の遊び相手になっていた。
そんな毎日が続き、とうとう大学の卒業式の日を迎えた。
今日は私の家に集合することになっていて、私も急いで身支度を済ませてスーツに着替えた。
全部の身支度を済ませてから少しすると、美咲たちが私の家にやってきた。
「はーい、待ってたよ」
私は浮き浮きしながら玄関のドアを開けた。
「彩香スーツ合ってるね。とうとうこの日が来ちゃったよ」
「美咲もスーツ合ってるよ。もう大学卒業と思うと、何か時間経つのって早いよね」
「うん。もう少ししたら皆社会人だよ」
美咲は少し苦笑いしながら言った。
「そうだよね。社会人になると思うと、少し憂鬱。まあ、とりあえず家に入りなよ」
私がそう言うと、美咲たちを家に招いた。
「てか、秀と愛恵っていつ就職先の内定貰ったの?」
私はキッチンでコップに飲み物を注ぎながら聞いた。
「俺は七月頃に決まって、愛恵が八月頃に決まったのかな」
「そうなんだ。皆就職先が決まった状態で卒業出来て良かったね」
「そうだな。俺はとりあえず就職先未定のまま卒業を迎えなくて安心したよ」
秀は笑いながら言うと、里穂が少し呆れた顔で言った。
「笑い事じゃないよ。私にとっては秀がちゃんと就職先が決まるかどうか、本当に不安だったんだから」
「まあ、結果オーライということで良いじゃん」
就職先が決まった私は、もう大学に行く予定も無かったので優人の傍にいてあげられることが出来た。
「ママ、本当? でも、僕はもう学校始まってるよ」
「あー、そうだった。優人は学校始まっているのか、ママ忘れていたよ。でも、一年生って午前中だけだよね?」
優人に申し訳なさそうに言うと、お母さんの方に目をやった。
「そうよ、優人は午前中だけで学校終わるわよ」
それを聞いた私は、再び優人の方に目線を戻した。
「優人。学校は午前中だけだから、午後からはいっぱいママと遊べるよ。何だったら、学校の友達も一緒に連れてきても良いよ」
「本当? やったー、ママ大好き」
優人は満面の笑みを浮かべながら飛び跳ねた。
それから大学の卒業式まで毎日、優人の世話をした。でも、やはり前まで程の大変さは無く、大半は優人の遊び相手になっていた。
そんな毎日が続き、とうとう大学の卒業式の日を迎えた。
今日は私の家に集合することになっていて、私も急いで身支度を済ませてスーツに着替えた。
全部の身支度を済ませてから少しすると、美咲たちが私の家にやってきた。
「はーい、待ってたよ」
私は浮き浮きしながら玄関のドアを開けた。
「彩香スーツ合ってるね。とうとうこの日が来ちゃったよ」
「美咲もスーツ合ってるよ。もう大学卒業と思うと、何か時間経つのって早いよね」
「うん。もう少ししたら皆社会人だよ」
美咲は少し苦笑いしながら言った。
「そうだよね。社会人になると思うと、少し憂鬱。まあ、とりあえず家に入りなよ」
私がそう言うと、美咲たちを家に招いた。
「てか、秀と愛恵っていつ就職先の内定貰ったの?」
私はキッチンでコップに飲み物を注ぎながら聞いた。
「俺は七月頃に決まって、愛恵が八月頃に決まったのかな」
「そうなんだ。皆就職先が決まった状態で卒業出来て良かったね」
「そうだな。俺はとりあえず就職先未定のまま卒業を迎えなくて安心したよ」
秀は笑いながら言うと、里穂が少し呆れた顔で言った。
「笑い事じゃないよ。私にとっては秀がちゃんと就職先が決まるかどうか、本当に不安だったんだから」
「まあ、結果オーライということで良いじゃん」