二人想い
「それでは技能走をはじめます」
「あー!太陽君と海君出るんだね」
「うん!応援しよ」
美咲とテントのなかから眺める。
あたしたちの周りもみんな太陽君と海君の応援団。
初めは太陽君の応援。
「よーい、」
バン!!
バッドに頭をつけて回ったり、風船を膨らませて割ったり…。
そして最後は借り物競争。
「「キャー!!」」
周りの女の子が騒ぎだした。
「太陽君、好きな異性のカード持ってるよ」
確かに太陽君のカードには「好きな異性」と書かれていた。
ふと、太陽君と目があった。
そして太陽君がテントに向かって走ってくる。