二人想い




「これ、職員室までか?」

海君が奇跡的に無事だったダンボールを指差す。


「え?」


「お前ドジだからまた落とすかもしんねーじゃん」

「も、持ってくれるの?」

「おう…」

「あたしもついてく!」

「いらねーよ」

「ついてく!」

「いらねー」

「ついてく!」

「…」

「ついてく!」

「…はいはい。ったく…」


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