二人想い





文化祭当日。


あたしたちのクラスは満員どころか、廊下にまで列が続いていた。


「一年の三大美女がメイド」
「一年の美男双子がオーナー」


と、学校中が大騒ぎになった。


「ご注文をどうぞ」

「心愛ちゃん1つお願いします」


…これで10回目。
先輩方はあたしをからかう。


「あーすみません、こいつ売り物じゃないんで」


隣に海君が来て戸惑っているあたしを助けてくれた。






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